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IPA茨城写真家協会ブログ

縄文の記憶(石神様) 嶋田孝和

日本人のルーツ、縄文人。その文明の美を世界に知らしめ、私に縄文の凄さ!を教えて頂いた心の師匠、故岡本太郎氏(私の中では、万博以来からまだ生きています)、今年は師の生誕100年祭!いつもより多くのイワクラ(磐座)に触れ、大子の山中にて大地の山鳴り(地鳴り)を経験(まるで龍が鳴いているようだ!)しているうちに、普段は山篭りでもしないと、私の中の縄文の血がドクドクと湧き上がってこないのだが、どうやら今年は、スイッチが入りっぱなしになってしまっているようだ。2011年夏、気がつくと私は、私の中の血に導かれるまま、東北に向かって車を走らせていた。着いた先は、青森県。そこから、入内川に添って一本道を八甲田山方面に向かい山中に入って行く、地元の信仰の場所なので方向看板など存在せず、水田・畑・を通りすぎると、だんだん心細くなってくる(本当にこの道で良いのか?)、集落を通り過ぎたあたりで小金山神社が右側に飛び込んできた、人が居る、境内を掃除している地元の方である。石神様にお参りに来たこと告げると、まだ5km先の行き止まりまで未舗装を行く事になるらしい。道を尋ねたとき、最初は少し怪訝そうだったが、水戸黄門で有名な水戸から来たんです!と言うと、にっこり笑顔になって頂いて、「私も、水戸黄門は好きだよ!はるばる遠い所をなんもよく来たの!ありがとう!といって頂けた。(困った時の水戸黄門様である、今期での放送終了が惜しまれます)親切に、「石神様に行く手前に玉鈴の滝があるから、清めてから行きなさいと教えて頂いた。
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玉鈴の滝の入り口(信仰の深さが伺える、鳥居に日の丸は昔からの縄文のアミニズム信仰が現在でも生きている証である)
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信仰の滝である、本来はここで禊をしてから石神様に参拝するのであろうが、結構な雨の中、気温も23度しかなく、手と顔を洗い、深く頭を下げるにとどめる事にした(だれか私の前にお参りした方が居るらしく蝋燭の火が雨に負けず灯っていたのがより神聖に感じ、深々と祈りをこめ、この先の入山のお許しを願った。
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今にも熊が出てきそうな、石神神社山道を走り山門に到着。最初のお出迎えは、なんとも生き生きとした龍、秘境とまでとは言わないが、別次元の世界に入りこんでしまった感覚に包まれてしまう。
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この神社は、通常の神様とは異なり、神が宿った(縄文の頃のアミニズム信仰)巨石が御神体になっており、発見は縄文までは遡らないのだが、江戸初期。眼病を煩わっていた、弥十郎と言う人が夢のお告げを受け、入内山中に分け入り、夢に出できた通りのご神体を発見、目のような窪みから、湧き出る水で目を洗うと病が完治したと言う。(現在は残念ながら、目から湧き出ていた水は枯れている)その話が、村から村へ伝わり、多くの人が神様の水を求め、危険な道なき山中を歩き(中には本当に、熊に襲われた方もいると思う)多くの人に奇跡を起こしたと伝えられている。その奇跡がまやかしでない証拠に、観光地でもないのに現在でも、道がこの神社の信仰の為だけに整備され、神社も毎日のように綺麗に掃除されている。
その神様がこちら。
二つの眼光から、凄まじく重いエネルギーが放たれており、暫くは近ずくことが出来ませんでした。
念入りに手を合わせ、お参り祈願した後、恐る恐る、シャッターを押させて頂きました。

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石神様(地元では、この神様の事を「天石大神」と呼び、太陽と月の力が宿る神様として、奉られている)
伝説では、天空から光に包まれて降りてきたとも伝えられ、現在としても聖地として厚く信仰されています)
しかしこの神様、あまりのインパクトがありすぎる為、明治初年の頃は政府から神仏懇請禁止令により、神社としては、神様の成り立ちが曖昧であるとして、立ち入り・信仰禁止の御触れが出される。すぐに信仰者から正式に祈祷所としての許可を申し出るが、明治5年の県庁の見解は、「愚民を惑わす、妖言である!」として取り合わなかった為、相当数の人々が禁止令を無視し、山に参拝することとなる。政府として、それを放って置くこともできず、石の破壊を試みるが、天変地異が起きたり、破壊しようとする者の手が痺れて動かなくなる怪奇な現象が起こり、結果として見てみぬふりをする、放置と相成った。
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明治政府も、国が安定してきた為か、規制もゆるくなり、明治38年に三上東満氏により道の整備・神社祠建造などの再開発が行われ、聖地として確立し、現在に至る。
御祭神は「天照皇大神」「月夜見大神」「大山祇大神」の三神である。

この聖地には、日本人としての自然に対する信仰の深さ、縄文の血が脈々と生きている。
石神様に、聖地を守られる方に、合掌。

もうすぐこの地も、雪の下に覆われ一時の眠りにつく、北国の冬は近い。

追記
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上にも書いたが現在は、石神様の目から湧き出る水は枯れている。(雨によって水が溜まるが、湧き出ているわけではない)奇跡とまでは行かないかもしれないが神社内に、「薬師寺の水」が湧き出ている(水質検査によって、カルシューム・山のミネラルを多く含み殺菌作用があるらしい)飲んでみたが、なかなか美味い。
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入内川の水を使って作られているお米(一度、食べてみたい)
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by ipa_ibaraki | 2011-09-30 00:24 | 嶋田 孝和